完成までに5年もの歳月がかけられた、インドのドキュメンタリー映画。各国で30以上の映画賞を受賞し、世界中が大絶賛！監督であるリントゥ・トーマスとスシュミト・ゴーシュにとって初の長編ドキュメンタリーでありながら、インドで初めてアカデミー賞にノミネートされたことでも話題になった。インド北部で被差別カースト・ダリトの女性たちが新聞社「カバル・ラハリヤ」を立ち上げ、地域の生活に立脚したニュースを権力や暴力に怯まず発信していく様子を描く。

■見どころ
①貧困や階層、ジェンダーという幾重もの差別に晒されながら、取材を続ける女性記者の姿に心が震える。
②インドの小さな村で起きている痛ましいほどの実態を徹底的に映し出した点が素晴らしい。
③残酷で強固な制度的差別に切り込む女性記者の姿勢は、分断された今の世界に勇気を与えてくれる。