2024年3月にアップリンク吉祥寺で公開された作品。コロナ禍で夢を失った若者たちのリアルな姿を描いたことで多くの共感を呼んだ。主演の美琴を演じたのは「ボクたちはみんな大人になれなかった」のSUMIRE。その他にも「ハイキュー!!」の秋元龍太朗や「リバーズ・エッジ」の宇佐卓真、「TOURISM」の中島侑香などが共演。監督・脚本・編集は「この日々が凪いだら」の常間地裕。主題歌はmol-74の新曲「寝顔」。

■見どころ
①コロナ禍で夢を失った若者たちのリアルな姿と、mol-74の切ない歌声に胸が締め付けられる。
②夢を追いかけることの意味や価値について深く掘り下げられているため、とても考えさせられる。
③主人公の美琴の痛みが自然と伝わってくるため、最後まで心を重ねることができる。

この作品は川北ゆめき監督の実話を映像化している。川北は学生時代の思いをどうしても映像化したかった。川北は脚本家のいまおかしんじと出会い、なんとか作品となった。このお話は、ボクが大好きだったまなみちゃんの結婚式に参列することから始まる。ボクはまなみちゃんとの10年間の思い出を振り返っていくが、果たしてまなみちゃんを忘れて前に進むことができるだろうか。そんな淡い恋愛を演じたのは、青木紬と中村守里の若い2人。

■見どころ
①高校生から社会人までの大事な10年間を捧げたボクの、本気の思いを受け取ることができる。
②定番のティーンの恋愛あるあるが満載！ボクが後悔しているのもリアリティしかない。
③同じ出来事に対して男女の違う目線から見られるのは面白い。男女の違いはかなり興味深いものだった。

篠田知典

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